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武蔵野合唱団第47回定期演奏会

日本・スイス 国交樹立150周年記念
武蔵野合唱団第47回定期演奏会

2014年7月9日(水) 東京芸術劇場コンサートホール
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■OSRとの共演が決定
 2010年に、山田和樹先生がスイス・ロマンド管弦楽団(OSR)の首席客演指揮者に就任したというニュースが日本にもたらされた時、武蔵野合唱団のメンバーは我が事のように喜びました。OSRと言えば、名匠E.アンセルメ指揮の録音で知られる名門オーケストラ。団員の中には、昔、ラジオ番組に「春の祭典」をリクエストしたこともあるという思い出を持つ者もいました。そのオーケストラをわれらが山田先生が指揮することになるとは!
 その後、スイスでOSRと演奏した後に山田先生が帰国された時、「OSRの本拠地、ジュネーヴのヴィクトリアホールには美しい装飾があり、OSRはそのホールにふさわしいキラキラした音色を持つオーケストラ。そのオケを振る時は、自分の指の動きが変わっただけでオーケストラの響きも変わる、まるで自分が空気の中を漂う音楽そのものになったような気分になる。」と楽しそうに話されていたのを覚えています。その時まだ私たちは、「山田先生とOSRの作り出す空気とはどんなものなのだろう?それを肌身に感じてみたい。」という、クラシック音楽ファンとしての期待に胸を膨らませているばかりでした。
 ところがしばらくして、海外の山田先生から「2014年にOSRの日本ツアーが行われる。その時にOSRを迎えての定期演奏会の開催を検討してほしい。」との連絡をいただきました。そのときの驚きと感激をなんと表現したらよいでしょうか? 武蔵野合唱団があのOSRと同じ舞台に立つ!答えはもちろんYes。その夜、武蔵野はいつにもまして美味いビールに酔うことができました。ただ、考えることもなく答えは出したものの、もはや武蔵野にとって“山田先生とOSRの作り出す空気”は、音楽ファンとして楽しむ以前に、舞台上で指揮者やオーケストラと共有しなければならない「自分たちにかかわる問題」になったのです。

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■定期演奏会開催に向かって

 早速、武蔵野は演奏会の実現に向けて動き始めました。団員の中にはヴィクトリアホールを訪ねた者もいました。OSRのCDを買ったり、インターネットラジオで山田先生とOSRの演奏を聴いたりと、それぞれに“本場の空気”を感じようと努力したのです。
 演奏会の具体化に関しては、OSRの日本ツアーを招聘されたジャパン・アーツ様のおかげで演奏会は7月9日、東京芸術劇場のコンサートホールに決まりました。さらに後援をスイス大使館様、武蔵野市様、武蔵野市教育委員会様に、協賛にはピクテ投信投資顧問株式会社様、ツアースポンサーにヴァシュロン・コンスタンタン様と多くの皆様にご助力をいただくことができました。
 さて、問題は演奏曲目。武蔵野では長い議論の末にメンデルスゾーンの「讃歌」と三善晃の47th_image015「唱歌の四季」を選びました。この2曲が選ばれたのは、山田先生の「武蔵野とOSRの魅力を同時に引き出すことのできる曲を」、「OSRに日本のメロディを感じてもらい、それをスイスに持ち帰らせたい。」という言葉があったからです。ソリストにソプラノの林 正子先生、市原 愛先生、テノールの西村 悟先生をお迎えすることになったのも大きな歓びでした。

■OSRを迎えて

 練習に励む日々はあっという間に過ぎ、いよいよOSRの皆さんを日本にお迎えする日がやってきました。演奏会に先立つ7月3日のサンパール荒川でのリハーサルです。OSRの皆さんは前日に日本に着いたばかり、翌日には福井県に移動して演奏会初日をひかえるという過密スケジュールの中で行われました。
 外はあいにくの雨模様、それでなくても皆さんは日本の夏の湿気にはさぞかし閉口されたことでしょう。武蔵野合唱団はそんな湿気を吹き飛ばそうと、舞台上で「Welcome to Japan. MUSASHINO loves OSR」の横断幕を掲げました。
けっして洗練されているとは言えないもてなし方でしたが、OSRの皆さんが予想以上に感激してくださったことは、むしろ私たちを安心させてくれたのでした。

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 そして最初の音出し。オーケストラの音が鳴り始めた時の武蔵野団員のため息が皆さんに聴こえたでしょうか?
 団員の言葉です。
 「柔らかな材質感にみちていて大きな波のうねりのように聞こえました。」
 「音色の透明な響き!爽やかさは、心洗われる思い!」
 「音楽で会話をしているようで、改めて『音楽って楽しいな』と実感しました。」
 「素晴らしい音にうっとりしながら歌わせていただきました。」
 演奏会の成功は揺るぎないものに思えましたが、同時に、OSRの音色に感激していれば良いというものではないことにも気付かされました。合唱指揮の先生からは「OSRの演奏会に出させてもらっているのではない。迎えているのは私たちの方のはず。本番にはもっとOSRを包み込む気持ちで臨もう。」との言葉がありました。私たちは“山田先生とOSRと武蔵野の空気”を生み出すために気持ちを引き締めたのです。

■いよいよ演奏会当日

 そして迎えた7月9日の本番当日。日本各地での演奏会を盛会のうちに終えたOSRの皆さんが、武蔵野合唱団との再会を楽しみにしていてくださったことは、直前のリハーサルの音を聞いただけで伝わってきました。

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 午後6時半の開場を迎えると客席はほぼ満員。演奏が始まった瞬間、あのときの私たちと同じため息が客席から感じられ、それが私たちに大きな力を与えてくれたように思います。
 当日来場されたお客様からは嬉しいお言葉をいただきました。
「オーケストラと合唱団が指揮者のタクトで結びつけられているのが感じられた。」
 演奏後、いつまでも鳴り止まない拍手が、この時間が過ぎてしまうのを惜しむ私たちの気持ちを代弁してくれていたように思います。

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 終演後はスイス大使館と武蔵野合唱団の共催によるレセプション。実はこのレセプションに武蔵野は演奏会と同じくらいのエネルギーを注ぎ込んでいました。なぜなら、このレセプションでは“武蔵野の空気”の中にOSRの皆さんをお迎えすることができるからです。

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 短い時間でしたが、我々のもてなしを心から喜んでくださった皆さんの笑顔は、舞台上での感動とともに、武蔵野合唱団にとって何よりの宝物になりました。

■OSRの皆様へ そして山田和樹先生へ 心よりの感謝を込めて

 OSRの皆様が私たちに与えてくれた感動と友情のすべてに感謝を捧げます。 
 演奏会後のレセプションで山田先生からOSR皆さんへ「このツアーを経験して、私とOSRの関係がより深まったと思いませんか?」という言葉がありました。山田先生とOSRとの間に新たな絆が生まれ、新しい音楽が生まれる瞬間に、武蔵野合唱団がかかわることができたことをとても誇りに思います。そして「僕の大好きな武蔵野にOSRを紹介できたこと、そして僕の大好きなOSRに武蔵野を紹介できたことがとても嬉しかった。」とおっしゃった山田和樹先生にもあらためて感謝の言葉を捧げたいと思います。
 私たちからOSRの皆様へ用意させていただいた日本・スイス国交樹立150周年記念ロゴ入りの升を見るたびに私たちのことを思い出していただけることを願っています。そして、皆さんと交わした「今度はスイスで一緒に演奏しよう。」という約束がいつか果たされんことを。

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武蔵野あらかると

 

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