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2007年7月7日 MGC

七夕様のこの日、7年ぶりにMGCが開催されました。
MGCとは『ムサシノ・ガラ・コンサート』の略。文字通りオールスターキャストによる(笑)
豪華ガラコンサートです。つまり、我々一人一人がソリストになったつもりで歌いたい歌を歌いまくる、という夢のような1日。
別名『ガラクタコンサート』。

というのはさておき、まあ早い話が発表会なんですが、よくある門下発表会と違うのは、特定の先生にレッスンを受けてその成果を発表する、というのではなく、団員それぞれが自分の持ち味を活かした演目や演出で、好きなことを発表するという点です。

このMGCをやるというのには実は深い意味があります。たとえ無料とはいえ、お客様をお招きして舞台に上がるということは、まして一人で歌うとなれば、それなりに緊張感と責任が伴うものです。
練習もたくさんするでしょうし、付け焼き刃かもしれないけれどレッスンに行ったりもします。
そういうことを通して、一人一人の実力がほんの少しでもアップすれば、合唱団としての実力は「掛ける人数倍」つまり100倍200倍になるわけですね。

また、普段の練習では一人一人の声を聴く時間はあまりありません。
たまに先生が「一人ずつ歌いなさい」と言ったときのワンフレーズとか、同じパートで近くで歌っている人の声しか分かりません。
ですから、MGCは「あの人ってあんな声なんだ〜」とか「あ、すごく頑張ってるね」とか「あ〜いう曲が好みなのね」とか・・・お互いを良く知り、音楽で会話する時間でもあるわけです。
毎年のように開催されていた頃は、昨年からどれくらい成長したかを見るのも楽しみでした。

そんなMGCを久しぶりに開催することが出来たのは大きな一歩だったと思います。
前回までのMGCを知らない新しい団員も増えましたが、過去のビデオ(まだDVDなんてなかった)を貸し借りしたりして、昔話に花が咲いたりしたのも「武蔵野の歴史を知る」という意味では有意義だったと思います。

さて、肝心の演奏ですが。。。。MGC常連さんはそれぞれが思い入れのあるオペラアリアや日本歌曲などを選曲、味わいのある歌を聴かせてくれました。初めて組では様々。
半分だまされて出演することが決まり楽屋で半べそをかいていた子が終わった途端に「なんか〜気持ち良かったですっ」と言っていたのが可笑しかったです。
また、専門的に歌を学んでいる人が数名、随所に出演して舞台をしめてくれましたし、オオトリはいつもご指導いただいている秋吉邦子先生、皆の目標となるような迫力のある歌を聴かせて下さいました。

変わりどころとしては、ミュージカルナンバーを選んだ人が二人、これは私の知る限り初めてでした。
歌以外では、9人で華やかにトーンチャイムで幕開け、のだめカンタービレよろしくモーツァルトの連弾をやった人もいました。(かつては逆さバイオリンとか、テューバ二重奏、リコーダー、ハンドベルなんていうのもありました。)

少し残念だったのは、アンサンブルをした人がほとんどいなかったことです。
かつて武蔵野にはMGCから始まった個性あふれるグループが幾つもありました。
ただでさえ練習回数の多い武蔵野合唱団なのに、それ以外の日にも集まって、練習したり、衣装を考えたり(もちろんその後には飲んだり)そういうことを通じて皆の心が演奏会に向けて団結していったように思います。
それぞれの事情で活動を休止しているグループや今回は予定が合わずに出演を断念したグループ・・・理由は様々だと思いますが、いつも新しいグループが結成され、仲間が増え続けていく団であって欲しいと願っています。

この原稿を書いている最中、来年のホールも予約したという情報が入ってきました。
今年出来なかった事が来年は出来ますように。
もっと多くの人が出演しますように。皆の歌が成長して素敵な歌がたくさん聴けますように。
きっと楽しい会になりますように。

武蔵野あらかると